Home -> AB 講座 -> 変数の型?

今回は演算子を後回しにして、変数の型について

説明していきますので、最後までよろしくお願いします。

人間にも血液型に種類があるように、

変数にも色々型があるんですよ。


○A型?B型?Long型

さて、早速型について説明していきます。

型とは、

Dim hako As Long

この、「Long」の部分です。

整数値を変数に入れる場合はLong型でよいのですが、

ご存知の通り他にも、小数や文字があります。

Long君は小数や文字には対応できません。

そこで、いろんなお友達に助けを求めましょう。

お友達リスト(型リスト)

分類内容バイト数値の範囲使用度
Char整数符号付き8ビット整数型-128 〜 127★☆☆☆☆
Byte整数符号無し8ビット整数型0 〜 255★☆☆☆☆
Integer整数符号付き16ビット整数型-32768 〜 32767★★☆☆☆
Word整数符号無し16ビット整数型0 〜 65535★☆☆☆☆
Long整数符号付き32ビット整数型-2147483648 〜 2147483647★★★★★
DWord整数符号無し32ビット整数型0 〜 4294967295★☆☆☆☆
Int64整数符号付き64ビット整数型-9223372036854775808 〜
9223372036854775807
★★★☆☆
QWord整数符号無し64ビット整数型0 〜 18446744073709551616★☆☆☆☆
Double小数倍精度浮動小数点型(64ビット)-308 〜 308 (15 桁まで) ★★★★★
Single小数単精度浮動小数点型(32ビット)-38 〜 38 (7 桁まで)★★☆☆☆
String文字列文字列型可変長なし(限度あり)★★★★★
*使用度はか−みを基準としております。

いっぱいお友達が集まりましたね。

これで困ることは無いでしょう。


○優秀なお友達(型)紹介

さて、型がずら〜と並びました。

少し使い方を紹介しましょう。

まず、リストの分類の項目を見てください。

「整数」「小数」「文字列」と3つ種類があります。

それは、型の種類といっても過言ではありません。

型は分類に記されている種類にしか対応できません。

だから、先ほども言ったようにLongは小数や文字には対応できません。

なので、変数に文字列を入れたい時は、String型を

小数を入れたい時は、Double型など、

使い分ける必要があります。


さぁて、早速使い分けてみましょう。



Dim syosu As double
'小数を代入できる変数を作る。

syosu=1.5 'syosuに1.5を入れる
MessageBox(0, "syosuの値は"+Str$(syosu)+"です。", "型の使い分け - Double -", MB_OK) '表示


これをコンパイルして、ファイルを実行すると


「syosuの値は1.5です。」


と表示されるはずです。

「Long型でもできんじゃねえの」と、思っている人!もしくわ確かめたい人!

実験してみましょう。


Dim syosu As Long
'小数を代入できる変数を作る。(Long型)

syosu=1.5 'syosuに1.5を入れる
MessageBox(0, "syosuの値は"+Str$(syosu)+"です。", "型の使い分け - Double(Long) -", MB_OK) '表示


これをコンパイルして、ファイルを実行してください。。。。。

ほら言ったでしょ。


「syosuの値は1です。」


と表示されたはずです。

これでわかりましたね。

Double型でないと、小数が代入できないことが。

さ〜て次は文字列型にでも行きましょうか。


Dim moji As String
'文字列を代入できる変数を作る。

moji="かーみ>上大" 'mojiに「かーみ>上大」を入れる
MessageBox(0, moji , "型の使い分け - String -", MB_OK) '表示


これをコンパイルして実行すると、、、


「かーみ>上大」


と表示されるはずです。

文字列を代入する場合は、上記のサンプルスクリプトのように、

moji="かーみ>上大"

「""」←こんな記号で囲まないといけないのです。

ダブルクォーテーションといいます。

この決まりを守らないと、文字列が代入できません。

大事なので覚えておいてください。


実は、文字列でも計算(足し算)が出来るんです!



Dim moji As String '文字列を代入できる変数を作る。
Dim moji2 As String '文字列を代入できる変数を作る。
Dim moji3 As String '文字列を代入できる変数を作る。

moji="かーみ>上大" 'mojiに「かーみ>上大」を入れる
moji2="=真実"
moji3=moji+moji2

MessageBox(0, moji3 , "型の使い分け - String -", MB_OK) '表示


これをコンパイル、実行してください。

どうですか?どうなりましたか?


「かーみ>上大=真実」


と表示されたはずです。

そうです、文字列の計算(足し算)とは、文字列同士を

連結する

ことなのです。

ちなみに、文字列は足し算しか出来ません。


今回の講座はこれでおわりです、

とりあえずまとめておきましょう。


・型は、代入する値によって変えなければならない。

・文字列を代入するときは、「""」ダブルクォーテーションで囲まなければならない。

・文字列の計算は足し算だけで、連結するだけである。


では、また次回